ガス溜まりによる腹痛の原因とその予防法は?医師526名に聞いてみました


ガス溜まりによる腹痛の原因とその予防法は?医師526名に聞いてみました

今回は、「腹痛が起きるほどガスが溜まる原因として日常生活の中で多いものは何か」、「お腹にガスが溜まるのを予防する効果的な方法は何か」を調査しました。ガスが溜まる原因は「便秘」が最多で回答され、次いで「空気を飲み込んでしまう」、「ガスを発生させやすい食べ物を多く食べている」が回答されました。予防法としては、「適度な運動をする」、「暴飲暴食をしない」、「おならとゲップを我慢しない」が多く支持されています。医師のコメントからは、適度な運動を行い、暴飲暴食を避け、食生活を整えることが効果的であるとの見解が窺えました。

ガスが溜まってお腹が痛い…そんな経験をしたことはありませんか。
なかには、原因はわからないものの市販薬などを服用して対処している方も多いと思います。しかし、そもそもガスが溜まってしまう原因が分かれば、適切な対応をすることで根本から症状を改善できるかもしれません。

そこで今回は、お腹にガスが溜まる原因とその予防法について、一般内科医、消化器内医、消化器外科医、総合診療科医、計526名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年7月23日〜7月26日にかけて行われ、一般内科医、消化器内科医、消化器外科医、総合診療科医の計526名から回答を頂きました。

dヘルスケアに入会すると、気になることをお医者さんに何度でも相談可能!

お腹にガスが溜まる原因とは?

腹痛になるほどガスが溜まる現象はなぜ起こるのでしょうか。
まずは、「腹痛が起きるほどガスが溜まる原因として日常生活の中で多いものは何ですか」という質問について、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

・便秘
・空気を飲み込んでしまう
・ガスを発生させやすい食べ物を多く食べている
・ストレス
・暴飲暴食
・体質
・冷え
・座位の時間が長い
・睡眠不足
・その他

以下が結果となります。

ガス溜まりによる腹痛の原因とその予防法は?医師526名に聞いてみました

・50代男性 一般内科 「便秘」
便秘による腸内細菌のバランスの崩れだと思います。

・40代男性 総合診療 「便秘」
腸管機能異常やそれによる便秘が多い気がします。

・50代男性 一般内科 「便秘」
便秘含めて、腸管の動きが悪いときだと思います。

・50代男性 一般内科 「便秘」
主には便秘と考えます。しっかりした排便習慣が確立している患者は意外に少ないものです。

・50代男性 一般内科  「便秘」
自身の診療経験からは、圧倒的に便秘が多いです。

・50代女性 総合診療 「空気を飲み込んでしまう」
緊張すると、無意識に空気を飲み込む人がいます。

・60代男性 一般内科 「空気を飲み込んでしまう」
睡眠時に空気を飲んでいることがありそうです。

・60代男性 一般内科 「空気を飲み込んでしまう」
早食いなどで、空気を飲み込んでしまうことです。

・60代男性 一般内科 「空気を飲み込んでしまう」
ストレスで空気を飲み込むのが多いと思います。

・50代男性 一般内科 「ガスを発生させやすい食べ物を多く食べている」
ガスを発生させやすい食べ物が原因として多いのではないかと思います。

・60代男性 一般内科 「ガスを発生させやすい食べ物を多く食べている」
暴飲暴食、空気を飲みこんでしまう、ガスを発生しやすい食べ物を多く食べるなどが原因です。

・60代男性 一般外科 「ガスを発生させやすい食べ物を多く食べている」
摂取物の関係は大きいと思います。

調査の結果、最も多く回答されたものは「便秘」でした。続いて「空気を飲み込んでしまう」、「ガスを発生させやすい食べ物を多く食べている」が回答されています。

医師のコメントを見ると、お腹にガスが溜まってしまう原因は「便秘による腸内細菌のバランスの崩れ」や「腸管の動きが悪いこと」であるとの見解を頂きました。
また、腸管機能の異常による便秘も多いとの意見もあり、原因の根幹には腸管の動きが関係していることが窺えます。

一方、「空気を飲み込んでしまう」、「ガスを発生させやすい食べ物を多く食べている」との回答からは、空気を飲み込んでしまう原因として、緊張や早食い、睡眠時、ストレスが挙げられました。
早食いやストレスは、意識して対策を行なうことで未然に防ぐことができるかもしれませんね。
さらに、ガスを発生させやすい物を食べることや暴飲暴食も要因となるとのことですので、こちらも注意しましょう。

さて、このようなことが原因で起こるガス溜まりですが、効果的な予防法などはないのでしょうか。続いて医師に聞いてみました。

dヘルスケアに入会すると、気になることをお医者さんに何度でも相談可能!

ガスが溜まるのを予防するために効果的な方法とは?

次に「お腹にガスが溜まるのを予防する効果的な方法は何ですか」という質問について、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

・適度な運動をする
・暴飲暴食をしない
・おならとゲップを我慢しない
・ストレスを溜めないようにする
・生活リズムを整える
・繊維質の物を摂取する
・適度に水分を摂取する
・お腹をしめつける洋服を避ける
・食べた後にすぐに横にならない
・その他

以下が結果となります。

ガス溜まりによる腹痛の原因とその予防法は?医師526名に聞いてみました

・40代男性 一般外科 「適度な運動をする」
腸管の運動を促進するための工夫が必要です。

・40代男性 一般内科 「適度な運動をする」
有酸素運動は良いと思います。 

・40代男性 一般内科 「適度な運動をする」
運動して、消化管を刺激した方が良いと思います。

・50代男性 一般内科 「適度な運動をする」
腹筋を使う運動をして、腸を刺激するのが良いと思います。

・60代男性 一般内科 「適度な運動をする」
運動をしない人は、胃腸の働きも不完全です。

・60代男性 一般外科 「適度な運動をする」
適度な運動と腹部のマッサージが良いと思います。

・60代男性 一般内科 「暴飲暴食をしない」
暴飲暴食を控え、消化の良いものを摂取することをオススメします。

・60代男性 一般外科 「暴飲暴食をしない」
生活のリズムや食事時間を規則正しくし、夕食から朝食までを絶食として間食をとらないことです。

・70代女性 一般内科 「暴飲暴食をしない」
水分の多い、おかゆや雑炊が良いと思います。

・60代男性 一般内科 「暴飲暴食をしない」
呑気をしないような食事の摂り方も重要かと思います。

・60代男性 一般内科 「暴飲暴食をしない」
お腹にガスが溜まるのを予防する効果的な方法は、繊維質のものを摂取することです。

・40代女性 一般内科 「おならとゲップを我慢しない」
おならとゲップを我慢せず、排便コントロールを付けることが重要です。

・50代男性 消化器内科 「おならとゲップを我慢しない」
おならとゲップを我慢しないと指導しています。

・50代男性 一般内科 「おならとゲップを我慢しない」
おならを我慢しないことが大切と思います。

調査の結果、最多で「適度な運動をする」が回答されました。その後を「暴飲暴食をしない」、「おならとゲップを我慢しない」が続く結果となっています。

「適度な運動をする」と回答した医師のコメントからは、「運動をしない人は胃腸の働きも不完全」、「腸を刺激するのが良い」との意見が寄せられました。
このため適度な運動をすることが良いと考えられているようですね。

具体的な運動内容としては、「有酸素運動」、「腹筋運動」などを勧める意見がみられ、腹部のマッサージも良いとの声もありました。

また、暴飲暴食をしないと回答した医師からは、「消化の良いものを摂取すること」を勧めるコメントが見られ、具体的には、おかゆや雑炊など水分の多いものがお勧めされていました。
ほかには、「規則正しい生活リズムや食生活を心掛け、間食をしないこと」、「繊維質のものを摂取すること」が良いとのアドバイスも頂きました。

上記に思い当たる節がある方やよくお腹にガスが溜まり腹痛になるという方は、これらを参考にして対策をしてみてはいかがでしょうか。

dヘルスケアに入会すると、気になることをお医者さんに何度でも相談可能!

お腹にガスが溜まりにくい生活習慣を

今回は、「腹痛が起きるほどガスが溜まる原因として日常生活の中で多いものは何か」、「お腹にガスが溜まるのを予防する効果的な方法は何か」について調査しました。
お腹にガスが溜まる原因は、「便秘」、「空気を飲み込んでしまう」、「ガスを発生させやすい食べ物を多く食べている」が多く回答されました。
便秘によって腸内細菌のバランスが崩れることや、腸管機能の異常が主な要因のようです。

予防法としては、「適度な運動をする」、「暴飲暴食をしない」、「おならとゲップを我慢しない」ことが支持されました。
具体的には、有酸素運動や腹筋運動を行い、腸を刺激することや、暴飲暴食を避け、胃に負担をかからないような生活を送ることが大切なようでした。
ガス溜まりによる腹痛でお悩みの方は、本記事を参考に改善を試みてはいかがでしょうか。

引用元:イシコメ 医師と患者をむすぶメディカルサービス
https://ishicome.medpeer.jp/entry/1425

このコラムを読んだ方におすすめのアプリ

医師への24時間相談サービス

相談し放題になる、「dヘルスケア」有料利用についてはこちら

健康に関するちょっとした相談にも、医師が丁寧に回答。チャットで24時間気軽に医師に相談できます。