2023.01.25

肩の痛みでつらいです

肩の痛みでつらいです

30代 女性

肩の痛みと凝りに悩まされています。
ここ何ヶ月か、肩が痛くてボキボキ鳴っていて、肩を上げ下げしたり回したりするのも辛いです。
まだ30代なのですが、これは40肩というものでしょうか。
椅子に座ってパソコンで作業することが多いので、姿勢が悪くて肩のこりになっているのかもしれないので、意識してこまめに席を立ったり、肩を回したり揉んだりしてるのですが、一向に良くなりません。
こういった症状については、どちらに相談したら良いでしょうか。 改善方法があればご教示いただけましたら幸いです。

整形外科

肩の痛みの場合、いわゆる40肩、50肩と呼ばれる肩関節の周囲炎がよく知られております。この場合にはドラッグストアで扱っているような湿布や炎症止めの軟膏を使用されるのもよろしいかと思われます。
痛みが強く出ない範囲で肩を動かすのは良いです。
しかし、それ以外の肩の痛みの場合には経過が良くない場合があります。肩の中の腱板というスジが年齢の変化とともに痛んできたり、あるいは、肩の関節付近に石灰が溜まって起きる石灰沈着性腱板炎の場合には痛みが強く出ることがあります。
肩関節周囲炎の痛みでしたら、痛みはそのうち、自然に消えていきます。治るまでの期間は個人差がありまして、長いと2年かかる場合もあります。
整形外科でヒアルロン酸という関節の栄養剤の注射を肩関節に行ったり、リハビリで肩関節の温熱、電気治療を行うと早く治る傾向にあります。
肩の痛みがある時、肩を動かさないでいますと、徐々に肩が固まってきます。
予防としましては、肩の痛みが軽いときは自宅ではゆっくりと肩を上下に動かす運動がお勧めです。肩の痛みが強い時には振り子運動がお勧めです。肩を下にぶらんと下げて、肩の力を抜いた状態で手を丸い円を描くように回す運動です。
肩こりの対応としましては、ご自宅でできるのは肩甲骨を中心に肩をゆっくりと回す運動をすると良いです。この時、大切なのは、ただ単に回すのではなく、気持ちをゆったりとさせて、ゆっくりと呼吸をしながら行うのがよろしいですね。お風呂上がりに行うと、筋肉の血行が良くなり、緊張が緩和されますので、より効果的です。
ドラッグストアで扱っているような湿布や炎症止めの軟膏を肩こりの部位に使用されるのもよろしいかと思われます。
首を動かすと首を痛める可能性がありますの要注意です。
また、頸椎の並びがストレートネックという形になってきますと、肩こりが起きやすく、枕が合わなくなることがあります。その時には市販のストレートネック用の枕をご検討されてもよろしいかと思われます。
このような工夫で改善されない場合には整形外科で筋肉の緊張を緩和するお薬を処方したり、肩こりの強い箇所に痛み止めのトリガーポイント注射を行うことがあります。また、リハビリでは肩こりの部位に温熱治療を行ったり、頸椎から来る肩こりの場合には頸椎の牽引治療を行うことがあります。 漢方薬ですと肩こりに対しては葛根湯が有名ですね。葛根湯はドラッグストアでも扱っております。
肩こりの場合には、背筋が硬くなっていることがあります。この時は、背筋のストレッチがお勧めです。 背筋のストレッチですが、ご自宅で簡単にできて、腰痛を起こしにくい方法としまして、仰向けに寝た状態で両膝を両手で抱えるようにして背中を丸め、膝をお腹にゆっくりと近づけて、視線はお臍を見るように軽く首を曲げると背筋がスーッと伸びます。その後に下肢を伸ばし、また、同じような形にする動作をゆっくりと繰り返すと背筋のストレッチとなります。
症状が強い場合、肩こりの原因としまして、首が関係していることがあります。年代的に考えられることとしましては、首の椎間板ヘルニア、頸椎症が心配されます。 首の椎間板ヘルニアの場合、痛みや痺れが出やすい場所としまして首や肩甲骨があります。また、腕や手に痛みや痺れが出ることがあり、ヘルニアの程度が強い時は腕や指の力が弱くなります。診断はレントゲン検査だけでは分かりにくいので、椎間板ヘルニアの程度や場所を調べる目的で首のMRI検査を行うことが多いです。
頸椎症は年齢の変化に伴い頸椎の変形が生じて頸部痛が出たり、首の神経が圧迫されるため腕や肩甲骨付近に痛みが出る疾患です。頸部痛だけでなく、肩こりや後頭部の痛みも起きやすくなります。腕や肩甲骨に痛み・しびれが出る場合、首を後ろにそらしたときに症状が強くなりますので、首を後ろにそらさないようにした方がよろしいです。
また、寝る時の枕も低すぎると腕の症状が出やすいので要注意です。
このようにいろいろな原因が予想されます。 日常生活に支障を来す症状があるように思われますので、一度、整形外科を受診されて症状の原因を調べてもらうことをおすすめします。お話の内容に対しては、実際に診察してみないと明確なことが言えないように思われますので、とても気になる場合には、医師の診察を受けられることをお勧めします。
現時点で何が起きているか、その原因を調べてもらうことが大切であると思います。症状を引き起こす原因が分かりましたら、対応が決まると思います。
参考にして頂けましたら幸いでございます。

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